【順張り投資家必見の注目銘柄徹底分析】東証プライム市場急騰相場を乗りこなす:2025年10月第4週

はじめに

2025年10月第4週の日本株市場は、主要指数が力強い上昇を見せ、活況を呈しました。日経平均株価は47,582.15円 → 49,299.65円(前週比+3.61%)TOPIXは3,170.44 → 3,269.45(+3.12%)となり、市場全体の強い上昇基調を裏付けています。この力強い相場環境において、個別銘柄の中には、テーマ性や業績期待からさらに大きくパフォーマンスを伸ばしたものが多数出現しました。本記事では、東証プライム市場の週間および月間の上昇率ランキングを深掘りし、今後のトレンド継続が期待できる順張り銘柄とその戦略的な示唆を詳細に分析します。

主要指数(週次)先週末今週末変化率
日経平均47,582.1549,299.65+3.61%
TOPIX3,170.443,269.45+3.12%

ニュース

新首相・高市早苗氏による大型経済対策の編成観測

2025年10月22日、新首相高市早苗氏の下で、昨年の13.9兆円超の規模を上回る大型経済対策の編成が観測されました。インフレ対応と家計支援を柱とし、補正予算で財源を手当てする方針が報じられたことで、市場は財政拡張期待と政策安定期待を織り込み、株式市場の強い押し上げ要因となりました。

為替の円安進行と輸出企業の採算改善期待

新政権発足後の財政拡張観測などを背景に、為替市場では円安が一段と進行し、米ドル高が進みました。2025年10月21日にこの動きが顕著となり、輸出企業の採算改善に対する期待が高まり、日本株全般を支援しました。

景況感の底堅さを示すPMI速報

2025年10月24日に発表されたJibun Bank/S&Pグローバルの10月製造業・サービス業PMI速報は、景況感の底堅さを示しました。これは、景気敏感株への物色を後押しする材料となりました。

9月消費者物価(CPI)の公表

同日、総務省より9月消費者物価(CPI)が公表されました。インフレ動向と賃上げの持続性を判断する材料として注目され、日本銀行の政策運営や金利見通しに関する思惑が市場に広がりました。

これらの要因が複合的に作用し、市場全体のリスクオンムードを高め、特に政策関連や好業績が確認された銘柄群への資金集中を促しました。

週間株価上昇率ランキング TOP10
(2025年10月24日現在)

順位銘柄名週間上昇率
1第一稀元素化学工業+58.78%
2東洋エンジニアリング+44.85%
3大同メタル工業+38.14%
4キオクシアホールディングス+33.84%
5KOA+26.60%
6住友重機械工業+24.37%
7大末建設+21.03%
8KLab+19.64%
9アドソル日進+19.59%
10川崎重工業+19.09%

分析内容

第一稀元素化学工業(4082)

ランキング状況と変動率: 週間1位(+58.78%)、月間5位(+51.73%)。
変動要因: 10月21日、「レアアース不使用のカルシア安定化ジルコニア材料」を新規開発したと発表し、22日、23日と連続でストップ高を記録しました。24日には東証が翌営業日の値幅制限拡大を通知するなど、強力なテーマ性と需給のインパクトが直撃しました。
順張り戦略への示唆: 連続ストップ高と値幅拡大により短期過熱感がありますが、新材料は中期テーマ性も強いと評価されます。出来高膨張や5日移動平均線からの急騰乖離に留意しつつ、短期的な調整(押し目)形成後の再トレンド継続に期待する戦略が有効です。


東洋エンジニアリング(6330)

ランキング状況と変動率: 週間2位(+44.85%)、月間3位(+72.89%)。
変動要因: 10月22日にストップ高を記録しました。造船・資源政策や大型投資テーマへの思惑が波及し、テーマ買いが集中しました。個別の新規IRは限定的ですが、受注積み上がり期待が再評価の背景にあると見られます。
順張り戦略への示唆: テーマ主導で株価のボラティリティが大きい状況です。出来高増を伴い高値圏で推移している限りは、短期的なモメンタム継続の余地があります。11月中旬の決算日程が近く、受注・利益見通し次第で二段高または反動安の可能性があるため注意が必要です。


大同メタル工業(7245)

ランキング状況と変動率: 週間3位(+38.14%)、月間ランク外。
変動要因: 10月23日前後、国内造船業の能力増強投資(3500億円規模)の報道を受け、船舶用軸受などの需要思惑で関連株が一斉高となり急伸しました。直前の10月8日の目標株価引き上げも地合い改善に寄与しています。
順張り戦略への示唆: 政策ドライバーが強く、テーマの息が続く限りトレンド継続の余地があります。出来高増と25日移動平均線上のパラボリック転換を確認できれば、押し目拾いの戦略に妙味があります。


キオクシアホールディングス(285A)

ランキング状況と変動率: 週間4位(+33.84%)、月間2位(+77.37%)。
変動要因: 10月下旬にかけNAND市況改善観測と半導体指数高に連動しました。10月24日には主要株主の大量保有報告提出が確認され、思惑が加速しました。
順張り戦略への示唆: セクター全体の追い風を受けており、トレンド継続性は高めです。出来高を伴う高値保ち合いからの上放れ局面において、順張りでの追随に妙味があります。


KOA(6999)

ランキング状況と変動率: 週間5位(+26.60%)、月間ランク外。
変動要因: 10月23日に通期業績の上方修正と増配を発表しました。部品需要の底堅さを反映した業績改善が評価され、需給もタイト化しました。
順張り戦略への示唆: ファンダメンタルズに追随した上昇であり、押し目は限定されやすい状況です。決算本番へ業績モメンタムが続く限り、5日線から10日移動平均線での順張り追随が機能しやすいと考えられます。


住友重機械工業(6302)

ランキング状況と変動率: 週間6位(+24.37%)、月間ランク外。
変動要因: 10月23日、国内造船業の大規模設備投資報道を契機に、クレーンなどの港湾設備・造船関連として急伸しました。設備需要拡大期待が株価を押し上げました。
順張り戦略への示唆: 政策テーマ継続観測が続けば、上昇基調を維持する可能性があります。出来高の減衰に注意しつつ、押し目での回転狙いが有効です。


大末建設(1814)

ランキング状況と変動率: 週間7位(+21.03%)、月間ランク外。
変動要因: 10月24日、2026年3月期の通期業績予想を上方修正したことが要因です。建設需要の底堅さと採算改善が市場に評価されました。
順張り戦略への示唆: 業績主導の明確なトレンドであり、下値は固い状況です。決算接近までのモメンタム相場では、陽線続きで出来高が維持されている場合、高値追いも選択肢となります。


KLab(3656)

ランキング状況と変動率: 週間8位(+19.64%)、月間6位(+51.41%)。
変動要因: 10月17日、「BLEACH Brave Souls」10周年記念プロジェクト発表があり、イベント・コラボ期待が再燃しました。IP関連のテーマ性が物色を後押ししています。
順張り戦略への示唆: イベントドリブン型の材料であるため、ニュースフローへの依存度が高いです。出来高増を伴う上放れ局面を短期的な順張りで捉える戦略が有効です。


アドソル日進(3837)

ランキング状況と変動率: 週間9位(+19.59%)、月間ランク外。
変動要因: 10月22日、2026年3月期通期業績の上方修正(売上・利益ともに増額)を発表し、株価が急伸しました。DX案件や電力インフラ関連案件の堅調さが業績改善の背景にあります。
順張り戦略への示唆: ファンダメンタルズによる支援が明確です。窓開けを伴う上昇の後、押し目形成を待って、5日移動平均線から10日移動平均線付近での順張りエントリーが有力な戦略となります。


川崎重工業(7012)

ランキング状況と変動率: 週間10位(+19.09%)、月間ランク外。
変動要因: 10月23日、造船・防衛関連の政策思惑が強まったことで、関連セクターの一斉高に連動しました。設備投資拡大や防衛需要の長期拡大観測が再評価の要因となっています。
順張り戦略への示唆: 長期的な政策テーマの強固さが評価されています。短期では過熱感を伴うため、出来高の持続と、高値圏での保ち合いからの上離れを確認してから追随することが望ましいです。


Link-Uグループ(4446)

ランキング状況と変動率: 週間ランク外、月間1位(+132.39%)。
変動要因: 9月26日、米Crunchyrollとの提携により「Crunchyroll Manga」の北米提供を10月9日から開始すると発表したことが主因です。10月に入ってもサービス開始が材料視され、継続的に人気化しました。
順張り戦略への示唆: 実需ベースのKPIやパートナーシップの拡大といった追加材料が発表されれば、トレンド継続が期待できます。イベント後のため、材料消化による反動には注意が必要です。


古野電気(6814)

ランキング状況と変動率: 週間ランク外、月間4位(+58.47%)。
変動要因: 10月10日に、2026年3月期通期業績の上方修正と配当増額を発表しました。海洋関連需要の強さが業績に織り込まれました。
順張り戦略への示唆: 業績モメンタムが明確に確認されている銘柄です。75日移動平均線上のトレンド継続が見られる場合、押し目買いの戦略が有効と考えられます。


安川電機(6506)

ランキング状況と変動率: 週間ランク外、月間7位(+45.63%)。
変動要因: 10月3日、2026年2月期通期の上方修正と増配を発表しました。ロボットおよびFA(ファクトリーオートメーション)市場の回復期待が高まり、中期的な見通しも改善しました。
順張り戦略への示唆: セクター循環の中で本命視される銘柄の一つです。株価が高値圏でもみ合いを形成し、そこから上離れする動きに乗る順張りが機能しやすい傾向にあります。


日本発条(5991)

ランキング状況と変動率: 週間ランク外、月間9位(+38.57%)。
変動要因: 10月3日、複数の証券会社が目標株価を引き上げたことが要因です。半導体製造装置向けの精密部品と自動車ばねという複線的な事業モデルが評価され、需給も改善しました。
順張り戦略への示唆: アナリストのフォロー強化による需給改善が期待できます。25日移動平均線上の押し目を拾う、典型的なトレンドフォロー戦略が有効です。


まとめ

2025年10月第4週の東証プライム市場は、高市新首相による大型経済対策への期待継続的な円安傾向、そして半導体市況の改善観測といった強力なテーマに後押しされ、全体として非常に強い上昇相場となりました。日経平均、TOPIXともに3%超の上昇率を記録し、特に政策思惑や業績サプライズを伴った銘柄に資金が集中する結果となりました。

今週の上昇率ランキング上位には、新材料開発によるテーマ性で急騰した第一稀元素化学工業、造船業への大規模投資報道を受けて買われた東洋エンジニアリング、大同メタル工業、住友重機械工業、川崎重工業といった政策関連銘柄が目立ちました。また、KOA、大末建設、アドソル日進のように、通期業績の上方修正を発表したファンダメンタルズ主導の銘柄も多数ランクインしており、市場がテーマとファンダメンタルズの両面から銘柄を評価していることが分かります。

順張り戦略を考える投資家にとって、重要な示唆は「テーマの息の長さ」「出来高の持続性」です。短期で急騰した銘柄、特に連続ストップ高を記録した第一稀元素化学工業のような銘柄は、短期的な過熱感には留意しつつも、中期的なテーマ性(レアアース不使用材料など)が強いため、押し目を形成した場合の再度のトレンド追随が狙い目となります。

また、造船関連や半導体関連(キオクシアホールディングスなど)といった、政策やセクター全体の追い風を受ける銘柄は、トレンドの継続性が高い傾向にあります。これらの銘柄においては、出来高を伴う高値保ち合いからの上放れや、短期移動平均線付近での押し目(5日線~25日線)を丁寧に拾っていくトレンドフォロー戦略が有効です。

市場全体の地合いは強固であり、「高市先端テック」政策や「サナエノミクス2.0」といった国策を軸とした物色は継続すると見られます。投資家は、個別銘柄のファンダメンタルズの裏付けと、テクニカル面でのモメンタム(出来高、移動平均線)を総合的に判断し、次のトレンドを形成するであろう銘柄群に順張りで臨むことが、この活況な相場を乗りこなす鍵となるでしょう。

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