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要約(クリックで開閉)
- 上期: 売上高 7,388億円(99.3%)/事業利益 867億円(99.8%)で概ね横ばい、最終利益は +2.0% 増益。
- 牽引: ヘルスケア等は ABF®・バイオ/CDMO・AJICAP® が増勢。食品は S&I 市況悪化と冷食の価格戦略遅れが重石。
- 株主還元: 自己株式800億円(2025/12/01〜2026/11/30、最大約3.09%・全株消却予定)。配当は通期48円見込み。
- 見通し: 通期事業利益 1,800億円達成を目標。下期は食品の立て直し×ヘルスケア増勢の維持がカギ。
1. 連結業績サマリー(2026/3期 上期)
| 指標 | 実績 | 前年比 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,388億円 | 99.3% | 為替影響で微減、実質は概ね前年並み |
| 事業利益 | 867億円 | 99.8% | ヘルスケア等の増益と食品の減益が相殺 |
| 親会社株主に帰属する中間利益 | 512億円 | 102.0% | 在外換算差額の実現等で最終益は伸長 |
通期計画(据え置き):売上高 1兆6,180億円(105.7%)/事業利益 1,800億円(113.0%)/当期利益 1,200億円(170.7%)。
進捗率:売上高 45.7%/事業利益 48.2%。
2. セグメント別の焦点

2-1. ヘルスケア等:電子材料×バイオが牽引
- 事業利益:300億円(116.6%)と大幅増益。下期も成長ドライバー。
- ファンクショナルマテリアルズ(電子材料):売上・事業利益とも120%成長。AI/DC 投資を背景に ABF® が7四半期連続で伸長。
- バイオファーマ/イングリディエンツ:アミノ酸・CDMOが増益。米 Forge は顧客・案件が拡大し商用化準備費用を前倒し投下。AJICAP® はアステラス等と新規ライセンス2件。
2-2. 食品:S&I と冷凍食品の立て直しが課題
| 領域 | 現状 | 打ち手 |
|---|---|---|
| 加工用うま味調味料(S&I) | MSG・核酸が市況悪化で減収減益 | MSG事業連携推進班で BtoB/BtoC 一元管理、特許侵害の提訴で知財保護とコスト競争力強化 |
| 冷凍食品(国内) | 事業利益 41億円(60.1%減)。主力「ギョーザ」は値上げ後に PB へ流出 | 9月から価格戦略を再設計し単月で前年超。来春に採算性×製品力を両立した改訂品投入 |
| 冷凍食品(北米) | 関税影響・販促下期シフトで売上/利益が前年割れ | 下期に大型販促を実施し回復見込み |
要点: ヘルスケアの増勢継続と食品の価格・製品・需給の三位一体改革が、通期ガイダンス達成の分岐点。
3. 資本政策と株主還元(アップデート)
| 項目 | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 自己株式取得 | 800億円上限/期間 2025/12/01〜2026/11/30/上限 3,000万株(約3.09%)・全株消却予定 | 資本効率の改善、還元水準の引き上げ |
| 配当方針 | 通期 48円/株(+8円)、累進配当を継続 | 安定・持続的な株主還元 |
| CF / 財務規律 | 営業CF 932億円(+約115億円)/「ネット有利子負債/EBITDA < 2倍」を採用 | 稼ぐ力の可視化と健全性の確保 |
4. 中期戦略と ASV 経営:Post2030 の地図

- ASV 進捗: オーガニック成長率 1.9%/EBITDA マージン 17.5%。収益性 KPI は改善軌道。
- 重点 4 領域: ヘルスケア/フード&ウェルネス/ICT/グリーンで投資配分を最適化。
- 新規事業創出: ABF® に続く柱の創出を CEO ミッションに設定(「60日プラン」「AGES」起点)。
- 人財資産: グローバル登用とプロセス刷新で生産性 KPI が改善(エンゲージメント/承認プロセス)。
示唆: ヘルスケアの強みを核に、食品の収益再成長と新規事業パイプライン拡充を同時並行で進める「二正面作戦」。
5. 投資家が注視すべき 3 点
- 食品の正常化速度: 国内ギョーザの価格/製品再設計の持続性、北米販促の効果波及。
- ヘルスケアのレバレッジ: ABF® の需給/価格、Forge の受注積み上がりと商用化進展、AJICAP® の追加ライセンス。
- 資本効率 × 成長投資: 800億円自己株消却の EPS 押し上げ効果と、新規事業投資のバランス。
参照資料/一次情報
- 2026/3期 第2四半期 連結決算短信・決算説明資料
- 配当・自己株式取得に関する取締役会決議の開示
- ASV 指標・中期計画に関する説明資料(2030 ロードマップ、Post2030 方針)
- 電子材料(ABF®)、バイオファーマ/CDMO、AJICAP® に関する事業アップデート
免責事項:本記事は公開情報に基づく一般的な解説であり、特定銘柄の売買推奨を目的としません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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